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ユーコ・スミダ・ジャクソンのストリートダンス ダンスコラム

ユーコ・スミダ・ジャクソンのスペシャルコラム

COLUMN Vol.2 海外に活動拠点を置く覚悟

自分が目指すグレートダンサーにどこまで近づけるか

「グレートダンサーになる」というはっきりとした目標を持ってから、上京し一年後にN.Y.に渡米することに至ったのですが、そこには大きな壁もあり、自分自身の語学やダンス、様々な知識の基礎作りを再度行うために一度日本に戻った時期がありました。そこでご縁もあり劇団四季のオーディションを受け、2つの演目を経験することができました。一度日本で自分を見つめなおし、ダンスの実践をこなした事は、後々のアメリカでの活動の基礎となる良い決断だったと思います。

その後日本でのダンサーとしての活動も活発に続けながら、ロサンゼルスに移住する決心をする前にN.Y.やイギリスに数回滞在しました。当時はダンスに影響がでるような怪我も多かったけれど、毎回私なりに成長しているような実感がありました。海外に於いては当初言葉の壁はありましたが、英語力はダンスレッスン時間以外にも生活自体を英語で調整することで、ある意味母国語の日本語より自分の気持ちをストレートに表現できるように感じ始めていました。壁を感じ、帰国した日本での実践的な活動をこなしてきた経験全てが私に自信を与えてくれました。

N.Y.はジャンルにとらわれず色々なダンスを吸収したいという願いが叶う最高の場でした。素晴らしいダンサーと身近でレッスン出来たり、ステージに共に立つことで、 ダンスやそれ以外に必要なスキルも大きく上達して行った気がします。拠点としていた日本でダンサーとしての仕事が入ってきていましたが、その先の自分の活動の場をあくまで日本の外で、とこだわったのには理由があります。当時のバブル時代の日本は、ダンサー起用の仕事には外国人のみの起用、という全くダンスレベルとは関係ない部分で仕切られていることも少なくなく、仕事として恵まれたオファーは、ダンサーでなくても外国人ならOKというダンス事情でした。
 そんな日本人のダンスに対する価値観を、自分一人で変えられることの不可能さも実感し、結局は自分が目指すグレートダンサーにどこまで近づけるか、という目標にこだわり、アメリカでの挑戦を決心しました。一日本人ダンサーとして少しでもそんな情況を改善したいという思いとは裏腹にアメリカの地に活動拠点を据えたのです。

アメリカは世界中のダンサーにとって特別な国だと思います。そこに入っていくということは生易しいものでは当然ありません。渡米後は辛いことはもちろん沢山ありましたが、やりたいと思ったオーディションは合格し、ダンサーとしては何より自分の目標である「グレートダンサー」になるという気持ちを前向きに思える環境に感謝するばかりでした。ただ、当時の日本でのダンスに対する価値観や評価力などに落胆することが多かったことを忘れることはありませんでした。

(社)日本ストリートダンス認定協議会 指導認定研修大会を通じて

3/17の大阪会場を皮切りに、東京、名古屋、大阪、福岡と(社)日本ストリートダンス認定協議会の専務理事として「指導認定研修大会」で「現代的リズム」のダンスの指導をさせていただいています。20数年の時を超え、日本において、踊るということ、ダンスというものに触れ合い、またこれから築いて行かれる新たなダンス環境に感慨深い、そして刺激の多い時間となっています。
特に印象的だったのは、日頃体育を教えてらっしゃる教員の方々との出会いです。 「ダンス必修科目、現代的なリズム」という課題に一体何を教えればいいのか、どのような内容でどんな風に何を伝えればいいのか。具体的な資料も殆どない状況と、メディアの誇大宣伝とも思われる露出で、随分悩まれて受講された方がいらっしゃいました。

そんな義務教育の中で指導員を目指す方や既に教員のみなさんに私がお話をさせて頂いたのは、ダンスとは音楽のリズムと一緒に動かす身体表現であることを思い出して頂き、指導側の先生自身が面白い、楽しいと思えるダンスを子供達とシェアする素晴らしさをまず考えていくこと。こんなリズムで身体を動かしてみたらいいのではないか。とまずは出来ることを、そして感覚的に楽しいと感じることを子供達に伝えて行きましょうとお伝えしました。一番大切なのは、ダンスの持つ素晴らしい力や可能性、またその影響をどれだけ子供達が感じられるか。それでいいのです。と申し上げました。

踊るという素晴らしい表現力が日常生活の中にも浸透して行くこと、これほどエキサイティングなことはありません。

先生が楽しく教え、子供たちが心から楽しく笑顔で踊っている姿を見られる日が来ることを楽しみにしています。そういった意味でも、この貴重な場また大切な時期に自分が携われていることで、刺激や再認識また感謝で一杯になります。今後、「指導認定研修大会」は続きますが、出来得る限り皆さんと直接に触れ合い、今までの私の体験が少しでもお役にたてればと思っています。

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コラムニストNo.17:MILO

日本とジャマイカで活躍するレゲエダンサー。所属しているATTACK DEM SQUADでは2013年にレゲエの世界大会であるWRDCで優勝し、TV出演やDVDの出版、スクールの講師など広く活動している。

コラムニストNo.16:のりんご☆

ダンスと大道芸を融合させた日本における第一人者として様々なメディアやイベント等に出演。 長年のダンス指導の経験を買われ、ダンス教育のJDAC (社)日本ストリートダンス認定協議会の認定委員長に就任。中学校でダンスが義務教育になったことを受け、文部科学省後援 日本ダンス指導者認定研修大会の実行委員長に就任。ダンス指導者の育成、ダンス教育のプログラムの作成等に努めている。

コラムニストNo.15:KAORI

TVやショー、インストラクターとして活躍中のKAORI。 活動拠点・福岡のソウルフルなノリ&かっこいいスタイルを全国に伝えたい!

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3歳からクラシックバレエを始め、国内外で数々の賞を受賞。 現在は、自ら舞踊創作も行う河邉こずえが語るダンスへの想いとは─

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19才の時に上福し、Entartaiment Dance Team『Majestic-5』を結成。様々なコンテストやイベントに出演。 マルチな活動でダンス業界と他業種界の架け橋となり、『九州ストリートダンス界のアイコン』として活動中。

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YUKO SUMIDA JACKSON ユーコ・スミダ・ジャクソン

1966年8月5日生まれ。 24歳で単身LAへ渡米。世界中から集まったオーディションを見事に突破しマイケル・ジャクソンの「デンジャラス・ツアー」で、初の女性バックダンサー1人枠として抜擢される。 マイケルと伴に世界28カ国をまわり、TV出演やショートフィルム「Ghost」出演まで6年間、マイケルのバックダンサーを務める。
その他、多数の有名アーティストのライブパフォーマンス、パリコレなどのモデルとしてステージに立ち続け、LA TIMES などのCM出演含め米国、ヨーロッパにて幅広く活躍。1997年「モータウンレコード」のCEOに就任したジョージ・ジャクソンと結婚。1児を出産。2000年に夫ジョージの急逝後、2004年に帰国。
劇団四季や著名人、アスリートまた子供からシニアまで一般の人達に対し、自身で考案したエクササイズ「アウェークニング」やダンスの指導を行っている。
アウェークニングスペース主宰。2007年には、Newsweek誌「世界が尊敬する日本人100人」に選出される。

著作物

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